今週の始めに、柳川に行って来ました。
てっきり、佐賀県だと思っていましたが、福岡県の南端に位置しており、途中には佐賀県の鳥栖市が入り組んでおり、TVの電波も両県で入り乱れています。
右の福岡県の区分地図を良く見ると、北と西は玄界灘に面し、東は瀬戸内海に豊後水道近く迄、南は有明海に面しており、九州の陸と海の要衝をすべて押さえた絶好のポジションを占め、東部の山地を除き、その地域には大小の川が流れる、平坦で肥沃な土地に恵まれた場所だという事が、良く分かります。
聞いたところによると、福岡の天神から、西鉄に乗って南下すると、30分で久留米に着き、更に少し足を伸ばすと、すぐに柳川に到着、しかもその間、トンネルは一箇所も無いそうです。
ホントだとしたら、福岡県の地勢インフラたるや、全国でも有数の恵まれた土地だと、改めて認識しました。 流石に九州一の県の面目躍如ですね。
さて、柳川市は、久留米市の南南西20kmくらいにある、掘割運河の街、名物は、「うなぎのせいろ蒸し」です。 柳川城跡の外堀の東端の水門近くにある、「川よし」さんに、お昼を食べに行って来ました。
旧い造りの平屋建てのお店に入ると、畳の間で5~6組のお客さんが、お茶を飲みながら待っています。
注文をとりに来た、仲居さんにせいろ蒸しを注文すると、30分程かかりますが、よろしいでしょうか? と聞かれます。 わざわざ、柳川まで行ったので、勿論、待つ事にしました・・・ が、寒い! 当日はこの秋一番の寒波の襲来。
まだ、暖房の入っていない畳の部屋で、凍えて待つこと30数分。
じゃじゃじゃ~ん! 朱塗りのせいろにタレの浸み込んだごはんを盛り、蒲焼うなぎと錦糸卵を乗っけて蒸し上げてます。 それに、肝吸いに、いろんな小鉢が沢山付いた、豪華なせいろ蒸しです。
昔ながらのしっかりした味付けで、タレのしみこんだご飯がタップリ、かなりの時間をかけ食べて、ようやく完食。 昼飯でこの、せいろ蒸しを頼むのは、大食漢か若者に限ります。
我々の年代は、他にある、うな丼、うな重や、お手軽せいろ蒸しなどの、軽いメニューを選ばれる事を、お勧めします。
おかげで、夕食の時間になっても、お腹が空かず、予定していた店での食事が進まず、折角の名物を充分味わう事ができず、残念な事をしてしまいました。
ゴリケン
*注)柳川の「うなぎのせいろ蒸し」
柳川の名物郷土料理。福岡では「うなぎといえば柳川」というほど有名。うなぎ料理といえばうな重やうな丼が一般的だが、柳川ではせいろ蒸しが当たり前。タレを絡めて味付けしたご飯の上に、蒲焼きにしたうなぎ、錦糸玉子を乗せせいろで蒸したものだ。最後まであつあつのまま食べられるように、また、うなぎの旨味を蒸すことによりご飯に染み込ませるためとも言われている。柳川市内には、老舗うなぎ料理屋が数多く存在し、各店舗で伝統のタレと暖簾を守り続けている。せいろは朱塗りのものがほとんどで、側面に店名が書かれている