バイクには良い季節ですが、いきなり引っ張り出してきて、すぐに乗る訳にはいきません。車検から1年経過したので、先週、久し振りにバイクのカバーを外し、各部の点検から始めました。製造から、もう19年も経過しているので、やはり細かい擦り傷や、色が褪せたり、錆が出掛かっている
ところ等が散見されます。
ガレージは屋根だけて、四方は開いているので、雨の多く激しい宮崎では、横からの吹きこみで、
カバーの下からの雨の跳ね返りや、カバーが濡れるせいもあり、足回りの錆が目立って来ました。
錆びの出た細かいスペアパーツは、1個1個は売っておらず、直接、アセンブリーを本国に注文するしかありません。
あるいは、隣県の正規ディーラーにバイクを持って行って、ディスクブレーキ板セット交換などを、頼もうものなら、
工賃も入れると、小さな中古のバイクが買える位の値段になります。(往復の交通費は含まず)
という事で、まずは応急処置として、錆び落としと、錆び除けのペイントをDIYでやる事にしました。
錆びの状況ですが、ブレーキのディスクのネジが酷く ABSセンサーのギザギザにもうっすらと出始めています。まずは、宮崎の誇るDIYの店、ハンズマンに行き、細かいヤスリ2種、サンドペーパー、細かい錆び落としブラシ、
それに錆び止めの銀色タッチアップペイントを購入して来ました。 まずはひたすら錆び落としです。まずは錆び落としの作業。 平ヤスリでザッと剥がし、サンドペーパーや細い半丸ヤスリで、隙間まで綺麗にします。
結局、前後の車輪周りと、ステップ周りのブーツで擦れて錆びていた部分、約50箇所の錆び落としになりました。
これに数時間を要し、綺麗な布で汚れを落とし、次はタッチアップペイントでチョット塗ると、あ~らタチマチ、こんなに綺麗に。
この後はそのままにして、翌日まで充分乾燥させます。
翌日は定期整備をやります。 オイル交換と、オイルフィルターの交換作業です。
交換するものは主に2種類ですが、工具や関連の品物が結構あります。 ざっと、以下の通りです。
まずは、オイルX 4クォート、トルクレンチ、他工具色々
ドレインボルト着脱用レンチ、オイルフィルター、ドレインワッシャー、使い捨て廃油箱
これも正規ディーラーに頼むと、隣県まで行かなければならず、軽く1万5千円を越える交換費用になります。
近くのバイク屋に一度交換に持って行ったら、工具が合わなかったり、トルクセッティング技術がまるでダメ、オイルフィルターの在庫も無く、仕方なくそのままオイルだけ交換したら、オイルの量が多過ぎて、排気管から白煙がでて、オイルを抜くのに大変な目に会いました。 このバイクでは、オイルの量は±250cc以内でないと調子が悪くなります。
このバイクは、エンジンと駆動系が自動車と同じ構造なので、バイクのクラッチオイル兼用のエンジンオイルではなく、
自動車用の安いオイルを使います。 但し、水冷ではなく空油冷式なので、20W-50の粘度の高いオイルを使います。
ちなみに今回使うオイルは、USAのシェブロン・シュープリームの鉱物油で、1クォート(946cc)を4本使います。空油冷なので、オイルの量も多く、オイルフィルター交換時には、3.75リッターも必要、でも1本400円位なので安上がり。あと、オイルフィルターは結構高く、1700円程します。 安価な同等品もありますが、このK&Nは特殊な構造で、
オイルの流量が多い為、エンジンの吹けが良く、夏の宮崎では熱ダレし難いので、今回、純正に変えて使います。
まずは近場をひと回りして、オイルを温めて抜き易い様にしてから、いよいよオイル交換開始です。
オイルドレインボルトを抜き、廃油を使い捨の廃油箱で受けます。 ドレインボルトのアルミワッシャーは毎回交換します。オイルフィルターレンチを付けて、フィルターを外します。
こんな感じでオイルフィルターにかぶせます。 あ、下回りのネジの錆び落としが残ってました。
フィルターを外すとオイルでドロドロ。 綺麗に拭いてビニール袋に入れ、燃えないゴミで出します。
廃油箱に付いている、ビニール袋の口を閉じます。 これは燃えるゴミに出せます。
オイルフィラーキャップを特殊工具で外します。
オイルをこぼれないように慎重に注ぎます。 最初は規定量より少なめに入れ、徐々に継ぎ足します。
オイルレベルを確認し、オイルフィラーキャップを閉じて、エンジンを掛け、数分回して停め、10分程待ちます。
オイルレベル確認用のウインドーの真ん中辺りにオイルが来てればOKです。
この後は、実際に近場を少し走ってみて、不具合が無いか、オイルレベルが適正かを再確認します。
今日は、ミニツーリングを兼ねて、西都原、綾を回って、途中で数回チェックする事にします。
これで出発OKだと思うでしょうが、バイクは身体を無防備に晒すので、命を守る為には、始業前点検が必須です。
まずは各部の動作チェック、ランプ類、レバー・ペダル類、ブレーキ系・アクセル系統の円滑な動作確認を行います。
最後に一番大事な、タイヤの異常チェック、それに空気圧チェックです。 空気圧は±10kpa(最近はパスカル)違うと、
操縦性に大きな影響を与えます。 1人乗りだと、前輪210kpa(旧2.1kg/cm^2)、後輪250kpaジャストに調整します。
それでは準備完了、ようやく出発します。
エンジンの吹き上がりも良く、快適なツーリングで西都原古墳群に到着、小さな古墳前でレベルチェック、OKです!
空いてる裏道を法華嶽薬師の近くを抜け、一気に綾までひとっ走り、早めの昼食は物産館の筍弁当、美味い!
早く帰り着きそうなので、宮崎港まで足を伸ばします。 フェリーと一緒にスナップを1枚!
メンテナンス、自分でやると面倒ですが、これで、今年の夏は、快調なツーリングが出来そうです。
長時間お付き合い、ありがとうございました。