約10年間お世話になった、Windows XP.
お疲れ様でした!
2014年4月9日、いよいよ本日が期限です。
いつもギリギリにならないと、スタートしない悪い癖。
ようやく、昨日から、PCのLinux化をスタート、いつもの通り、
ドツボにハマリ、悪戦苦闘でした。
対象のPCは、2004年当時の最軽量990gPanasonicのB5サイズのミニノートです。
正式な製品名は、 Panasonic Let’s Note CF-R3 DW1AXR という、法人向のPCです。
スペックは、
Let’s Note CF-R3
OS: Windows XP Professional
CPU: インテル(R)Pentium(R) M プロセッサ 1.1GHz
Memory: 768 Mバイト
HDD: 40 Gバイト
Display: 1024×768ドット 10.4型TFTカラー液晶
無線LAN:IEEE802.11b/g準拠 (WPA対応、Wi-Fi準拠)
PCカードスロット
SDメモリーカードスロット
USB2.0×2
アナログRGBミニDsub 15ピン
バッテリー駆動時間 : 約9時間
購入したソフトは、
Office Professional (Word, Excel, PowerPoint, Access)
Adobe Photoshop
Homepage Builder
他
当時としては、ひと通りのビジネスツールを備えた、ポータブルPCとして、主にお客様のITサポート、出張時の仕事用に、いつも身から離した事の無いほど、愛着のあるマシンです。
10年を越える使用期間中に、特にトラブルも故障もなく、こんなに頑丈で安定したPCは、今迄お目にかかった事はありませんでした。 ただ、一度だけ出張の際、バッグに入れていたPCが、荷物に押され、液晶にヒビが入った事がありました。
サポート窓口に連絡し、修理の為に送付すると、何と液晶パネル交換の修理見積りが、約8万5000円強!
PC購入価格の半分近くかかったのには、ビックリ仰天でしたが、仕事がストップする為、泣く泣く修理したものです。
このPC、流石に最近はスピードも遅く、使用しているソフトのバージョンも旧くなり、使いづらくなっていましたが、WindowsXPでも、なんら使用上の不都合は感じた事がありませんでした。
時代の流れもあり、自宅用のデスクトップや、講習に使っているノートPCは、Windows7にしましたが、持ち運び中心の小型軽量のミニPCは、買い換える事もなく、10年以上使い続ける結果になり、そして今回のサポート終了を迎えた訳です。
今回、ハードの性能や、旧いバージョンのソフトという事を考えると、外出先で使用する目的だけに絞り、最低限、Web閲覧、メイル送受信、Officeファイルの作成・更新、それに、プレゼンテーションでのプロジェクター使用できれば良い、と割り切りました。
最初に検討したWindows系のソフト、Win7・Win8では、ハード性能が全く不足しておりアップグレード不可。
次はLinuxを検討、これも、ハードスペックに合う種類が少なく、しかも、かなりLinuxやUnix系の知識が無いと、インストール時の設定作業や、後からドライバー類のインストール等、煩雑な作業が必要な様です。
結局選んだのは、Xubuntuという軽いLinuxを、WinXPとは別ドライブに共存させ、デュアルOS化する事にしました。
これなら、ネット利用はLinuxで行い、その後、ネットから切り離して、Officeを使用しての、パワーポイントのプレゼンテーションも可能です。 おまけにWubiというインストーラーで、自動登録も出来ます。
但し、DOSプロンプトという、初期のMS-DOS時代のCUIを使い、このブラック画面から、インストールの指示や引数をセットして使う必要があるので、なかなか普通のユーザーには、手が出せません。
CUI(Character User Interface)とは、現在使われている、アイコン形式のGUIと違って、すべて文字を使用して、命令や引数を入力して、PCを操作するツールですが、初期のコンピュータはすべてCUIでしたから、シニアの私なら何とかなりそうです。
考えていても仕方ないので、早速、Linuxのインストールをやってみました。
先ずは、Linuxをインストールする為、ディスク容量の追加が必要です。
32GBのマイクロSDカードを、超小型USBアダプターに格納します。 PCに差し込むと、出っ張りは5mm! しかも実に安いっ!
指先に乗っかるくらい、小っちゃなUSB、 出っ張るのは約5mm! しかも安い!
これで、SSD代わりの32GBのディスク装置が、1ユニット追加完了です。
ダウンロードサイトで、Wubiを探して、ダウンロードします。
この超小型USBメモリーに、Linuxの軽いOS「Xubuntu」をインストールします。
DOSプロンプトのブラックスクリーンを開き、文字を入力しインストールの指定をします。
ここで、”–32bit”の引数を与え、x86の32bitプロセッサー用に、インストール開始です。
ダウンロードとインストールに約5時間! 途中で色んな案内が出てきますが、ただひたすら待ちます。
インストールされたら、”おめでとうございます”のメッセージ。
これからが、Linuxの環境構築、色んなメッセージが出てきますが、これが又々長い! しばし、仮眠します。
朝起きるとブラック画面にメッセージ、「パニックエラー!」とか、恐ろしげなメッセージが多数。
どうも昨夜、PCが動いてるかどうか、触ったのが原因か、設定作業がストップしている様です。
最初から、やり直すのを覚悟してPCを再起動すると、流石はLinux、インストールが途中から再開しました。
途中からやり直して、待つこと更に数時間、目出度くLinuxの設定完了です。
USBメモリーにインストールしたXubuntuは、WindowXPと共存します。 電源を入れるとこの画面、2つのOSのデュアルBootが可能になりました。 勿論、WinXPを使う時は、ネットから切り離して使わねばなりません。
Xubuntu、目出度く立ち上がりました。
Linuxのデスクトップです。 とてもシンプルですが、機能的なデザインです。
ブラウザーは「Fire Fox」、メイルは「Thunderbird」、なんだか、カッコイイです!
しばらくは、ネット閲覧とメイル、それにノート作成で、使い方に慣れる事にします。
それでは、Linux Xubuntu インストール顛末記、終わります。
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ゴリケン