2012/10/10(水)今日は、バイクのオイル交換です。 節約の為、自分でやります。
何しろ、認定ディーラーでオイルを交換すると、オイル代が軽く1万円を超えます。
それに、これから冬を越すので、余り距離を乗らないのと、エンジンも高温にはならないので、米国産の安い鉱物油に入れ替えます。
独逸製の愛車のエンジンの基本設計は、1930年頃のもので、水平対向2気筒の空油冷式で、クラッチは自動車と同じ、乾式単板式の構造なので、クラッチオイルと兼ねた通常のバイクとは違って、車と同じ安価なエンジンオイルで良いのです。
但し、空油冷の為、すぐに温度が上がってしまい、車より過酷な条件の為、オイルの粘度は、20W-50という、かなり固いオイルを使用します。
ちなみに、今回使用するオイルは、1クォート(946cc)あたり約400円のオイルx4本(計1600円!)。 ディーラーで使用するオイルはリッターあたり2000円以上なので、5分の1以下の値段です。 さらに自分で交換すると、バカ高い工賃もゼロなので、総費用では10分の1近くで済み、この世知辛い時代では、迷わずDIYでやるしかありません。
節約の為には、以下の手順で、約1時間を費やす事になります。
まず、エンジンを温めオイルを抜きやすくする為、近所を一回りして、オイルを温めます。平らな場所に、センタースタンドを立て、バイクを直立させます。準備するものは、オイル4本、オイルドレインボルト用のアルミリング、ボルトに差し込んで、回して抜く為の六角スタッド、ソケットレンチ、締め付ける際のトルクレンチ、それに、Oil Eaterという廃油を吸い込ませる、廃油廃棄用箱(燃えるゴミになる)。 最後に、オイルを拭き取る為の、ウエス(雑巾)1枚です。
オイル交換に必要なものを、並べてみました。
準備が出来たら、ソケットレンチに六角スタッドを差込み、オイル排出口(ドレイン)のボルトを回して抜きます。 ボルトを抜くと、ドバッとオイルが出て来るので、ビニール手袋をはめておきます。
オイルを廃油箱で受けて、全部出てくるまで数分待ちます。(中々、オイルが切れません)
エンジンの下に廃油受け(商品名Oil Eater)を置き、ソケットレンチに六角スタッドを付けます。
ボルトを抜くと、オイルが噴出して来るので、Oil Eaterで受けます。
今回はオイルフィルターの交換はしませんが、2回に1回は、この交換作業が、この間に入ります。 オイルがすべて排出されたら、ドレインボルトに、新しいアルミリングを付けて、トルクレンチの目盛りを32nMにセットして、ねじを締めます。 適正なトルクに達し、キン、キンと音を立ててから回りする迄、締め付けます。
ドレインボルト用のアルミリングです。 毎回、新品に替えて、オイル漏れの無い様に締め付けます
左が新品、右が使用済みで伸びきったリングです。
適正なトルクにセットして、トルクレンチでドレインボルトを締め付けます。
これから、オイル注入です。 オイル補給口の蓋を外し、1本ずつこぼれない様に、注入します。 今回は約3.6リッターなので、4本目を少し残し、最後はエンジン横のオイルレベルの窓を見ながら、注油します。
エンジンシリンダー上の、オイル注入口の蓋を工具で外します。
オイルを1本ずつ、慎重に注入します。
3本を入れたら、4本目はオイルレベルゲージを見ながら、少しずつオイルを足します
オイルレベルが落着いたら、エンジンを掛けて、少し暖機運転し、オイル漏れや、エンジンの調子を見ます。 問題なければ、エンジンを止めてオイルを見ると、少しレベルが下がってるので、その分を補充します。
エンジンを掛けて、回転数、排気の音や色のチェック、漏れや異音が無いかを確認します。
本当は、この後、試走して、エンジンの吹け上がり具合や、各部の調子を見るのですが、今回はこれで終了。 あとは明日以降、試運転する事にします。
少々、疲れましたが、節約の為です。 それに実際にメンテナンスしてみると、不具合を見つけられる、という重要なメリットもあります。
何しろ、自動車と違って、少しでも調子が悪かったり、空気圧が低かったりすると、命に関わる重大な事故になりかねません。
最後は、付着したオイルを綺麗に拭き取って、廃油箱の口を閉めて、燃えるゴミとして出します。
おしまい。 ゴリケン
|